いつだかの記事で建築積算士試験を受けるような事を書いた。
2024年重点項目のような位置付けでいたが、急転直下、撤退を決した。
この記事を公開するのが、2024年1月28日(日)となる。
この日は、奇しくも「2023年度 建築積算士試験 二次試験」が実施される日であり、とてもホットな話題でもある。
まずは、2023年度、受験を終えた受験生の方々には、お疲れ様でした。
そして、一人でも多く合格して欲しいと思う。
わたしが受験を準備していたのが、2024年度だから、丸々1年の準備期間を予定していたのだが、今回撤退することした。
1年先までの受験勉強にプレッシャーを感じる
建築積算士試験は、合格率は非常に高い試験だ。
下手すると60%超えの年度なんかもある。
簡単な気持ちで、1年あれば、受かるかな、ということで受験勉強を始めた。
ちょうど、応用情報技術者試験が終わった2023年10月末くらいだった。
簿記3級、FP3級の勉強と並行していた。
受験順で言うと、簿記→FP→建築積算士という形で考えていた。
ちょこちょこと勉強をしたり、建築積算協会(試験機関)の行う、WEB講習なんかも年末に受講したりしていて、ガチに合格を目指していた。
合格率が非常に高いと言っても、おそらく、受験生はほとんど建築業界の人であるから、これだけ合格率が高いのだと思う。
言っちゃえばなんだが、とてもマイナーな試験だ。
(それだけに、狙い目資格かな、とも思う。)
若干、業界がカスるくらいのわたしは、ほぼド素人だから、一からの勉強になる。
やってみると、わからないことだらけなのだ。
情報も少ない。応用情報技術者試験のように、WEBに情報もあまりない。
1年間たっぷりと時間はあるが、とても不安に思ったのだ。
1年間勉強して「パッコ微塵」になったらどうしようか。。。
応用技術者試験で大失敗していたことがトラウマになっていたのだ。
それに、他にやりたくて我慢してきたことがまた1年先になってしまうことがどうしても耐えられなくなった。
応用技術者試験で1年間すでに我慢してきていたのだから、これがあと1年間続くの、と思いがあったのだ。
勉強は嫌いではないが、やはり受験のストレスは溜まっていくのだ。
要は、楽な道を選んだのだ。
受験料、資格維持費もネックとなる
トドメを刺したのが、資格維持費を確認したことだった。
もっと早く確認しとけよ、という感じだけども、建築積算士試験に合格すると、登録することによって、「建築積算士」という照合が得られる。
そして、この資格で気をつけなければいけないことは、3年という有効期限があるということ。
そして、基本的には、相当な事情がない限り、有効期限後は、登録できない、ということだ。
・建築積算士認定事業規定&細則へのリンクはこちら(外部リンクです)
この規約を読むと、合格したら、登録しないでおいて、必要になったら登録する、ということができないらしいのだ。
研修を経ての登録更新となり、講習料金を兼ねた更新手数料が、22,000円(執筆時点)となるということだ。1年あたり、7,000程度のコストがかかるということだ。
そして受験料が、27,500円である。
この資格を使って仕事をするのであれば、特段高額ではない。
すぐに元を取れるであろう。
しかし、わたしが、建築積算のお仕事をすることは、よく考えたらない。
今は土木系の仕事であり、今の会社を辞めても、何らかの形で土木のほうの仕事をするだろうから。
そうすると、わたしにとってはコスト高という話になってくるのだ。
登録をしなければ、「建築積算士試験合格」とは名乗れるけど、「建築積算士」とは名乗ることはできないのだ。
そして、期限内に登録しなければ、登録もできない、というのではさらに割に合わないということになる。
せめて、合格者だったら、登録講習を受講すれば復活できる、というのならばよいのだけども。
そうではないらしい。
これが、撤退の引き金を引いた一つの要因となった。
損切りするにはよいタイミングだったかも
ごちゃごちゃ書いてきたが、「建築積算士」という資格は魅力的なのは言っておく。
公共事業で加算されるケースなどもあり、会社勤めしている人にはとても有効だと思う。
それに、積算の仕事は、なることはないだろう。
だけども、わたしにとって試験勉強に割く時間と費用を別に使いたい、ということだけだ。
(楽な方に流れた、というだけだったりもする)
2ヶ月程度勉強した時間は、20時間くらいだろう。
その時間は返ってこない。
これは、いい勉強ができたと思うしかない。
書籍も数冊買ったが、これはフリマサイトで売ることにする。
だれか、ほんとうに必要な人に買ってもらうことで供養にもなろう。
取り返しの付かないくらい時間と費用をかけて、撤退ができなくなる(サンクコスト効果)前に撤退できたと思える。
撤退によってできた時間、費用は大切に使っていきたい。
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