応用情報技術者試験2会連続【不合格】体験記(1)

    2022年10月から勉強を初めて、2023年4月試験、10月試験を受験した。

    結果は、連続不合格。

    本記事を書き始めたのが2024年1月、2回目の合格発表から1月くらい経った頃だ。
    もうすでに、他に興味がいってしまっているが、あの情熱を忘れないうちに書き残しておこうと思う。

    約1年間、わたし的には猛勉強したという自信がある。
    持てる時間のほとんどを費やして勉強した。
    参考書やら問題集やらたくさんの金もかけた。
    その結果の不合格だ。

    まさに「パッコ微塵」という言葉がピッタリ当てはまる。

    ブログやらYouTubeでは合格体験記であふれているが、時には【不合格】体験記も必要だ。
    しくじり先生~俺みたいになるな、という思い、そして1年間の勉強の供養のためにも記録を残しておく。

    誰かの役にたてばわたしの1年間もムダではなかったということになろう。

    今回は、第1回試験(令和5年春期試験)にスポットを当ててお送りする。

    受験時のわたしのスペック

    勉強を始めた、2022年10月時点で、49歳だった。

    土木系の作業員。
    Fランク大学工学部卒だからほぼ高卒レベルといったところ。

    応用情報技術者で扱う、IT関係で言えば【ド】素人。

    平成27年の秋試験で基本情報技術者試験に合格(当時42歳)。
    基本情報試験なんて、世間的には簡単な試験かもしれんが、わたしはこのときもめちゃくちゃ勉強した。
    資格の大原の通信講座も2回受けて、3回くらい受験してやっと合格した。
    金も時間もかけてやっと合格した。

    そして、基本情報技術者試験合格の勢いで平成28年春期の応用情報技術者試験受験。
    これに関してはあまり勉強せずに受験したため、もちろん不合格。
    午前の試験足切りされてしまうくらいのダメさ加減だった。

    今回の記事では、記念受験のみたいなものだったからこの時の受験を回数にカウントしてない。
    だから厳密に言えば、3回連続不合格、ということになる。

    それから、数年のブランクを経て、再び受験にトライしたのだ。

    なぜ、応用情報技術者試験を受験しようと思ったか

    数年のブランクを経て、50歳を目前に控えたわたしが、なぜ応用情報技術者試験を受験しようと思ったかと言えば、理由がいくつかあった。

    1.人生に焦りを感じる

    転職して、一気に自由な時間が増えた。

    副業したりしたが、さっぱり上手くいかずやめる。
    漠然とした時間を浪費することに焦りを覚える。

    冷静になって考えると、「俺って、何も技術もないし、知識もないし、なにごとも中途半端でね?」と考えるようになる。

    2.ステータスがほしい

    そんなおり、基本情報技術者試験がCBT試験化し、合格率が50%とかになっているという記事を見かける。

    なんじゃそりゃ?と思う。

    CBT化以前から簡単な試験だったかもしれない。
    それでも、合格率は30%弱だったように記憶している。

    あれだけ勉強した勝ち取った基本情報の資格が下がったように感じる。

    ちょうど、自分の技術や知識のなさを感じていたので、一念発起して、一つ上位の応用情報技術者試験にチャレンジしてみようかと思った。

    時期的にも、ちょうど2022年の秋試験(令和4年秋期)が終わった、10月の終わりくらいだったから、半年ガッツリ勉強すれば、なんとかなるんじゃね、と思った。

    第1回受験時の勉強方法・時間

    応用情報技術者試験の試験の結果を決めるのは、午後試験だ。

    極端な話、午前問題を100点満点とったからと言って、午後試験が59点だったら、不合格だ。

    だから、2回の受験を通して、午後問題をガッツリ演習した。

    しかしながら、1回目の受験勉強初期は、全く解けなかった。日本語で書いてあるにも関わらず、何が書いてあるのかサッパリわからなかった。
    ナメック語を読んでいるかのような錯覚に陥ったものだ。

    基本情報技術者試験である程度、基礎知識はある、と思っていたが、1mmくらいしか記憶に残っていなかった。

    平日お仕事のある日は、均すと4時間くらいは勉強した。

    行き帰りの電車時間2時間は、iPadのGoodnotesというノートアプリに午後問題を貼り付けて演習した。
    ガッツリ計算がある問題はできないけども、文章題中心の問題を2~3問くらいは、電車でやった。

    そして、家に帰っても2時間くらい午後問題の演習をした。

    土日はもっと勉強した。1日6時間くらいは均すとやったと思う。

    さっぱりわからないこともあるが、徐々にだが、できるようになっていった。

    自宅で演習する時は、問題は、IPA(試験機関)が提供している過去問をプリンタで印刷した。
    紙代もプリンタのインク代もケチらずバンバン使った。

    勉強時間の正確な計測はしなかった。
    今から思い返して、計算してみると、600時間超は勉強しでいると思われる。
    もっと勉強した感はあるが、改めて計算してみるとこんなもんか。

    午前の勉強がネックすぎた

    応用情報技術者試験を1回目、2回目通してだけども、午前の勉強がどうしてネックになる。

    範囲が広すぎる。基礎理論から、監査や経営など全く真逆と言っていいくらいの分野が出題範囲に入っている。

    午後の勉強にも活かすことができる分野はいいが、基礎理論分野などは午前独特だし、出題数も多かったりする。

    合否を決定付けるのは絶対的に午後試験だけど、午前もおろそかにできないのだ。
    足切りだけは回避しなければならない。
    なんせ足切りされると、午後の採点すらされないのだから。

    6割取れたらいいのだけども、決しておろそかにはできない。

    前述した基礎理論などは、わたし程度の学力だったら、初見じゃ絶対解けない。
    経営やマネジメント分野も、知識問題だから、知らないと絶対解けない、興味がないと、見る気すら起こらない。

    2月くらいまでは、なんとかなるか、と思いあまり勉強しなかったが、通して解いてみたら、全く得点できなくて焦りまくった。
    足きりの思いが頭をよぎった。

    だから、2月からは、通勤時間2時間を午前勉強にあてた。

    バチクソ有名な「応用情報技術者試験ドットコム」さんを活用した。EvernoteいうアプリにWebクリップして、間違えた問題を中心にやった。

    はっきり言って、基礎理論やデータベースなんかは、答えを覚えた。
    お助け制度かもしれないが、だいたい、過去問がそのまま出題されることが多いからだ。
    「学び」という観点からは、全く意味のない行為だが、背に腹はかえられなかった。

    試験当日、体調不良で試験に臨むも午後問題全て書き切る

    勉強のストレスではないけども、お正月くらいから体調不全だった。お腹が微妙に痛かった。

    何か病気にかかったのでは、と不安に思いなが勉強した。
    お医者さんにも行ったけど、子供だましのお薬くらいしかくれなかった。

    人間って、不思議で、不安に思えば思うほど、気持ちが落ち込んできて深刻に考えていた。

    体調は悪かったけども、勉強には支障はなかった。決して落ちた原因は体調不良ではない。

    もう一回病院に行くべきだったが、怖くて行けないまま2023年(令和5年)4月16日を迎える。

    受験地は埼玉の「浦和麗明高等学校」だった。

    体調はやはり悪く、BENが朝からWATERだった。

    午前がバチクソ難しかった。新問(新しい問題)が多かったように思う。まず無理と思って、過去問そのままの問題を解いた。

    こりゃやばいぞ、と思った。できた問題は6割ギリギリくらいだったが、全部合っているとは限らないからだ。
    あいまいに覚えていた問題も出題されたからとても不安だった。

    午後も全くダメだった。

    選択した設問は以下のとおり。

    • 情報セキュリティー
    • 経営戦略
    • ネットワーク
    • プロジェクトマネジメント
    • サービスマネジメント

    事前に勉強していて、選択しようと思っていた【システムアーキテクチャ】を急遽とりやめて、予備に勉強していた【経営戦略】に変えた。

    得点源と位置付けていた、【情報セキュリティ】、【ネットワーク】がさっぱりわからなかった。
    あれだけ勉強したのに、本番ってこんなもんなんだ、と思った。

    過去問に慣れてはいたが、どの分野も全く歯ごたえがなかった。こりゃダメだと思ったが、脳をフル回転して全部マスは埋まった。

    終わったあとの開放感はあった。
    酒は飲まないようにしていたが、この日はビールを買って帰て宅飲みした。

    試験結果:パッコ微塵すぎる残念な成績

    自己採点はしなかった。怖かったからだ

    たぶん、無理だろうな、とは思っていた。

    しかしながら、奇跡が起こるかも!、神様がこれまでの勉強のご褒美に特別に合格にしてくれるかも!などとも一方では期待していた。

    実際、合格体験記などを読むと、全く出来なかったのに合格した!などという記事もよく見かける。

    そのような思いから、次に受験しよと考えていた「情報処理安全確保支援士」の参考書を買ってちょいちょい勉強したりもした。

    そして、運命の合格発表日、2023年6月29日。

    お昼休みが終わって、会社のPCでIPAのサイトにログインして結果を確認した。

    パッコ微塵!

    奇跡は起きなかった。
    想像した通りの結果だった。

    午前も危なかったが、午後の結果がダメさを物語っている。

    半分も得点できなかった。情けなくなるやら、自分の地頭の悪さをなげくやら。

    しっかり結果を受け止め次の試験の勉強を継続する

    試験結果を知った午後は、仕事に身が入らなかった。

    だがしかし、飲酒に逃げたりせず、その日も淡々と次の試験の勉強をした。

    この時は、撤退というのは考えてなかった。受かるまで勉強するという思いだった。

    悔しさが日を追うごとに増してきて気持ちが高まってきた。

    何が悔しかったかと言うと、わたしは超絶難しい回に当たったと思っていた今回、合格率が過去最高だったのだ!

    その合格率なんと27.2%!
    だいたい、22~3%前後で推移しているのに、この回は異常に高かったのだ(その前の回も相当高かったけども)相対的にみたら簡単な回と言えるということだ。

    リベンジしてやるぞ、という思いで第2期の勉強に突入したのだった。