逆FIREをして思ったこと

    2020年に前職を退社して1年の無職の生活を経て、2021年に現職に就いた。

    この辺りから自分では、「逆FIRE」に突入したと思っている。

    「FIRE」てのは、会社員の人が憧れる生活スタイルだけれども、「逆」とは何か。

    ざっくり言うと、人生のゴール、そう、あちら側の世界に旅行にいくまで、お金の面では低空飛行でいく、労働をし続ける、という単純な考えだ。
    新しい考えでもまったくない。

    成り行きでなってしまったけども、これが意外とわたしには合っている生活スタイルなので、書き記しておく。

    そして、これは主に中高年の男性に対して発信している記事である。

    若い人は、もっとギラギラしてもらい、時間と体力を味方につけて正当なFIREを実現してもらいたい。

    人生にくたびれたおじさん(またはおばさん)あたりに何かヒントになればいいな、と思って書いている。

    逆FIREとは

    改めて「逆FIRE」を定義してみる。

    要は、一般に流行っている「FIRE」の逆のことなのだが、次のようなことをもって定義した。

    • あちらの世界に旅行に行くまで働き続ける。
    • お仕事は残業なし、休日出勤なし、地位・名誉なしを選択する。
    • 楽な分、高給料は捨てる。
    • パートやアルバイトも選択肢に入れる。
    • 身体が資本となるので健康に気を使う。
    • できるだけ貯金する。
    • つつましく生きる。

    概ねこんなもんだろうか。

    世に言う、「底辺の生き方」とは少し違う。
    生きる希望と、尊厳を持って、つつましく自分の身の丈にあったお金の使い方をしていくことになる。

    ずっと、何かしらの仕事をしていく覚悟がいるが、仕事にハマることができたら、ずいぶんと気持ちが楽になる。

    つつましく生きることができたら、お金に困ることはなくなる。
    使うことが少なくなるから。

    逆FIREのロードマップ

    つつましく生きることは、FIREの人との共通点でもある。
    FIREの人は、FIRE時点のお金をなるだけ減らさないように、一生懸命とつつましく生きている。
    逆FIREも同じだ。入ってくるお金は少ないが、全部使ってしまわず、その中で生きていくことになる。
    そのため、つつましく生きていく必要があるのだ。

    一般の会社員と何が違うのか

    同じと言ってしまえば同じだが、決定的に違うのは、「時間の有無」と「責任の大きさ」だ。

    残業や、休日出勤がなければ、基本的に自由な時間は、たっぷりとできると思っている。

    日本では、残業や休日出勤をするから、働きや、時間がないといった問題が言われる。
    だから、みんなフリーランスに憧れたりする。

    けれどもよく考えると、普通に残業なし、週休2日にすれば、ずいぶんと自由な時間が取れるのだ。

    結局、やらなければいいだけの話で、そうするには、そういった仕事を探したり、自分の会社で我を通したりすればいいだけだ。

    わたしの場合は、48歳で再就職した時に、たまたまそうなった。

    50歳近くの学歴も技術もない男に給料のたくさん出る「責任のある」仕事などあるはずがなく、作業員的な仕事にしかつけなかった。

    作業員というのは、言われたことを実行していく仕事をすることだ。
    一日で終わる完結型の仕事をするのも作業員だ。
    次の日はまた別のお仕事を指示されて淡々とこなすだけだ。

    最初は小さなプライドがズタズタになった。
    けども、いまでは、「こんな素敵な仕事、身体がもつ限りずっとやっていきたい!」と思っている。

    給料は、前職と比べて半分近くまで下がったが、自由な時間が爆増して、仕事のストレスはほとんどなくなった。

    なんだか、以前から自分が求めていた生活に近い生活してるじゃん、と思っている。

    お金がとにかくないから、もらったお金の中で生活することを余儀なくされるが、最低限以上の生活はできているつもりである。

    逆FIREできる条件

    逆FIREするには、いくつか条件があると思う。

    • 独身か共働き世帯
    • 高価な趣味を持たない

    わたしは、家族持ちだ。妻子がいる。
    妻も幸いな事に、派遣社員として収入はすくないが、自分の力で立っていてくれる。

    家庭がある場合、パートナーが自立して働いているのが絶対条件となる。

    独身の場合は、逆FIREできると思う。職場に独身寮などがあれば入れてもらうと、貯金できたりするからさらに良い方向に働いたりする。

    そして、高額な費用がかかる趣味をやろうとする場合も要注意だ。

    いただいたお給料の中でカツカツでやっていくことを考えると、どうしても無理が出てくる。

    いままで貯めたお金でやって、資金が尽きた時点でできなくなると思ったほうがよいだろう。
    やめるかダウンサイズするしかないだろう。

    逆FIREのメリット・デメリット

    基本的にはデメリットのほうが大きい。

    が、どうしても会社や世間との折り合いがつかないという人の緊急避難的な生き方にはなると思っている。

    まずは、メリットから。

    • 時間が増える。学習したり、趣味を極めたりできる。副業だってチャレンジできる。
    • 朝が楽しい。
    • 仕事が一日完結型になるから、ストレスがなくなる。仕事の事を考えなくなる。
    • お金の不安はあるが、もらった分の中で生活する術を学習できる。
    • 普通に生活する分にはそんなにお金がかからないことを知ることができる。
    • 健康を気にするようになる。

    これだけで、ずいぶんといままでと違わないだろうか。

    そしてデメリット

    • いままで地位や役職が高かった人はプライドがズタズタになる。
    • いままで同じ金の使い方をすると、あっと言う間に破産する。
    • 身体が資本になるから、常に健康に心がけなければならなくなる。
    • 趣向品(酒やたばこ)ができなくなる。
    • 金のかかる趣味はあきらめることになる。

    わたしの場合、前職でも最低辺だったからよかったが、いままで部長や課長といった人で人を使っていた人はつらいかもしれない。
    自ら使われる人になるからだ。

    だが、部長や課長といったポジションになれる人は、もともとギラギラしていて、こんな生活をしてみようなどとは思わないだろう。

    むすび

    普通に会社員の立場で苦がない人はそれが一番最強だと思う。

    FIREも逆FIREもすべきではない。

    どうしても、今の会社が苦だったり、時間がほしい、という人の緊急避難的な生き方だ。

    緊急避難、と言っても、もとには戻ることはできない。

    若い人だったら資格なり技術なりを身につけることで、より大きな責任あるポジションで再就職できるだろうけど、50代近くになると、よっぽどのことがない限り、以前の給料より高い給料の会社に再就職なんてことはないだろう。

    そこは自分の人生と向き合ってよく考えて生き方を考えてほしい。

    わたしもまだ逆FIRE途上である。

    これからどうなるかわかない。

    記事も修正や追記、補足記事などを都度出していきたいと思う。

    同じような年代の方と熱い議論を交わせたらいいな、と思っている。